こんにちは。元公立小学校教員歴15年の、さとさとです。
さて、小学校の音楽といえば、あの赤と青のカスタネット。
幼稚園や保育園でも使っていたかと思いますが、あのカスタネット、なぜ赤と青というカラーリングなのでしょうか。
なにか意味があるのかな?音の違いとかあるのかな?
と、気になり調べてみたところ、驚愕の事実が!
教育的な意味などなかった!?
というわけで、さっそく見ていきましょう。
カスタネットが赤と青の理由は、業者の在庫の問題
カスタネットが赤と青になったのは、業者の在庫の問題を解決するためだそうです。
もともと、女の子には赤、男の子には青のカスタネットを作っていたそうですが、そうすると発注数にバラつきがあります。
それならば、片面を赤、片面を青にして、男女共通で使えるようにすればいいのではないか?
そうして出来上がったのが今の赤と青のカスタネットなのだそうです。
Q3.カスタネットの色には裏話があると聞きました。
もともとは染料だったけと塗料に変わった。塗料は口に入っても大丈夫なうち専用の塗料を使っていた。要するに上の子が1年生とか幼稚園にいれば、その下に弟妹もいるわけだから、その子らがおもちゃと同じように、かじって口に入っても大丈夫なものを使っていた。うちだけの塗料を作ってもらって、カスタネット作りを辞めるまで同じ塗料を使っていたよ。
カスタネットの色については、最初は赤が女の子用、青が男の子用だった。でも、同時に同じ数の女の子と男の子が入学するわけではないから、学校に卸ろす業者の在庫の問題で、片面を赤、もう片面を青というカスタネットを作ったんだ。
引用元:7つの質問 – カスタネット職人 冨澤健一 – ラッシュ公式サイト Lush Fresh Handmade Cosmetics
指導する上では便利なことも
とはいえ、カスタネットが赤と青の2色になっていることで、指導する上では便利なこともあります。
例えば、
「赤い方を手のひらに乗せてね。」
「青が上だよ。」
と、持ち方を伝えるときに、便利でしたね。
で、
「青を叩くよ。」
と、一斉に伝えるときには、便利なものでした。
最近は赤と青以外のカスタネットも
最近では、いわゆる赤と青のカスタネット以外にも、パステルカラーのカスタネットや、木目調のカスタネットもあるようですね。
ただ、小学校では、まだまだ「赤と青」のカスタネットが使われています。
色の意味を知らずに、というより意味などないと思って、そういうものだと思って今まで通り使われているのでしょう。
ジェンダーの視点から
「女の子だから赤」、「男の子だから青」という考え方は、昔は当たり前でしたが、ジェンダーが叫ばれる今日、もっと様々な色のカスタネットが学校現場でも使われるようになるかもしれませんね。
ランドセルも、「女の子は赤」、「男の子は黒」が昔は当たり前でした。
しかし、今は実に多種多様なランドセルがあり、いろいろな色があります。
そして、そのいろいろな色のランドセルを見ても一般に違和感がなくなってきていますよね。