学校の電話連絡網廃止によるメリット・デメリット

学校の電話連絡網廃止によるメリット・デメリット

こんにちは。元公立小学校教員歴15年の、さとさとです。

多くの小学校で電話連絡網が廃止されて久しいですが、一部の幼稚園や保育園、学校ではまだ電話連絡網が残っているところもあるようですね。

さとさと
僕が教員として働き始めたころは、まだ電話連絡網がありました。

平成29年に施行された個人情報保護法により、電話連絡網を廃止してメールでの一斉送信に切り替えた自治体が多いです。
確かに便利になったし、保護者の負担も減りましたが、実は意外なデメリットもあったりします。

今回はそんな電話連絡網廃止によるメリット・デメリットについて書きたいと思います。

 

1.電話連絡網廃止によるメリット

1.メールでの一斉送信の方が保護者全員に早く正確に伝わる

これが一番のメリットだと思います。

学校からメールで送信するだけですから、時間差なくすぐに全ての保護者へ伝わります。
また、電話連絡網では、伝言ゲームのように途中で誰かが間違えて伝えてしまう可能性もありますが、メールでの一斉送信であれば全ての保護者に内容が正確に伝わります。

 

2.保護者の負担が少ない

電話連絡網であれば、電話を受けてから内容を正しくメモし、次の人へ伝えなくてはなりません。
もし次の人につながらなかった場合は、さらにその次の人に伝えて、つながらなかった人にも後でまた電話をしなくてはならないなど、学校ごとにルールがありました。

また、共働き世帯が増えて、なかなか電話がつながらないといったこともよくありました
連絡が全ての方に伝わったことを最後にまとめて学校へ報告する学級委員や学年委員の方はなおさら負担が大きかったと思います。

それに比べると、一斉メールであればメールを受け取って中身を確認するだけでよいので、保護者からすれば楽になりましたね。

 

3.教員の負担も少ない

教員側から見た場合の話です。

電話連絡網を作っていた頃は、年度初めにこの作業がありました。
扱っているものが電話番号という個人情報なので、基本的には間違えられません

何度もチェックし、番号が間違っていないか、名前が間違っていないか確認します。

さらに、子どもたちに配る時にも、確実に全員に渡ったのを確認し、教室内に落ちていないか確認します。
「確実におうちの人に渡すこと!」と言って持ち帰らせます。

電話連絡網に関しては非常に気をつかいましたね。

 

4.いわゆる「名簿屋」に情報が漏れない

これも問題になりましたね。
というか、これが問題になったからこそ個人情報保護法ができたという背景もあります。

各家庭に固定電話があったころは、どこからともなく勧誘の電話がよくかかってきていました。
僕が小さいころ、どこでうちの電話番号を知ったんだろう…と子どもながらに思っていました。

 

メリットまとめ

以上のように、電話連絡網が廃止されてメールによる一斉送信になったおかげで便利になったこと、良いことは多いです。

電話連絡網に比べて、一斉メールの方がメリットが大きいのはその通りなのですが、細かいところで意外とデメリットもあるのです。
次はそのデメリットについて書きたいと思います。

 

2.電話連絡網廃止によるデメリット

1.同じクラスの友達の連絡先が分からない。

これが一番のデメリットであると言えます。

例えば、子どもが勝手に友達と遊ぶ約束をしてきてしまったが、実は今日は用事があって遊びには行けないという場合。
相手の親御さんに連絡を入れたくても連絡先が分からない。

他には、クラスの他の子の教科書やノート、プリントを間違って持って帰ってきてしまった場合。
特にそれが宿題になっているノートであったりプリントであったりしたら、できるだけ早く相手の親御さんには伝えたいですよね。

でも、連絡先が分からない。

こういうパターンは教員時代によく見ました。
そしてそれが教員の負担増につながります。

 

2.教員の負担の増加

あれ?さっきメリットのところで教員の負担も少なくなったと書いてあったはずなのに…

そうなんです。
年度初めの電話連絡網作成という業務はなくなったのですが、そのおかげで(せいで?)日々の業務は増えました。

先ほど書いた、「同じクラスの友達の連絡先が分からない」時、連絡が来るのは学校なのです。

例えば、他の子のノートを間違えて持って帰ってきてしまったとき、まず学校に連絡が来ます。
教員は、その事実を聞いて、相手の親御さんに連絡します。
そして、間違えて持って帰ってしまった親御さんにまた電話をかけて報告します。

さらに、相手の親御さんに電話がつながらなかった時にはもっと大変です。
電話がつながらなかったことを先ほどの方に連絡し、時間をあけて相手方に電話がつながるまでかけ直し、つながったらその後報告をする。

基本的にはこのような流れです。

そんな面倒くさいことはいいから、「相手の連絡先を教えて欲しい」という方もいますが、個人情報保護のためすぐに教えることはできません。
相手の親御さんに学校から連絡し、電話番号を教えてもいいか聞き、了承を得たら元の方に伝える。
どっちにしても教員の業務は増えます。

 

デメリットまとめ

「同じクラスの子の連絡先が分からない」というのは、細かいところで意外と不便だったりします。
保護者からしても、わざわざ学校へ連絡しなくてはならないのも面倒くさいですし、正直、教員側からみても業務が増えるので大変です。

しかも最近は教員の働き方改革の一環で、「〇時以降は電話がつながりません」という学校も増えてきていますね。
そうなると、もう連絡の取りようがありません…。

3.まとめ

電話連絡網が廃止されて一斉メールになったことで便利になったことはたくさんあります。

一方で、同じクラスの子なのに連絡先が分からないというのは保護者からすれば不便なことも多いですよね。

特に、小学生のうちはまだまだ親が見てあげないといけないことが多く、友達の家に遊びに行くといっても相手の親御さんに連絡することが結構あります。

日ごろから、特によく遊ぶ友達に関してはその親御さんと連絡が取れるようにしておいた方がいいと思います。

学校の電話連絡網廃止によるメリット・デメリット
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