こんにちは。元公立小学校教員歴15年の、さとさとです。
今回は、とにかく手っ取り早く!子どもに宿題をやらせたい!
といった方向けに、宿題をやらせる方法をご紹介します。
ネットで調べてみると、「強制してはいけない」とか「宿題の必要性をじっくり話す」とかいろいろ出てきますが、そんなこと言ったってうちの子はできないのよ!という親御さんも多いと思います。
そもそも、なぜ宿題をしないのか、本来はどのように宿題ができるようにしていったらよいか、については以下の記事も参考にしてください。
こんにちは。元公立小学校教員歴15年の、さとさとです。 学校現場で長く働いていると、宿題についてよく悩まされます。 宿題をやってこない子。 学校ではできるけど家ではできない子。 たまに(1週間に1回程度。継続的に。)忘れてしまう[…]
親が怒らない、イライラしないのが大前提
まず前提として、子どもがうまくできなくてもイライラしない。
思ったようにいかなくても怒らない。
見守るというスタンスで臨んでください。
そして、「習慣化」させることが最終目的です。
習慣化してしまえば、子どもは不満も言わなくなります。
宿題をするのが「当たり前」の状態にするのです。
では、実際にご紹介していきます。
宿題をやることで、いつも通りの生活ができるパターン
宿題をやらないとマイナス、宿題をちゃんとやって「プラマイゼロ」の状態になる方法です。
普段の宿題には、この方法がいいかと思います。
1.宿題をやらないと、ゲーム禁止。
ゲームが好きな子にとっては、この上ないほど効果があります。
今の世の中、どのご家庭にもほぼゲームがあるのではないでしょうか。
上の息子のクリスマスプレゼントです。
ちょっとくらいは…と多めに見ることなく、ルールは徹底します。
早い段階でルールがあいまいになると、効果がありません。
2.宿題をやったら遊びに行ける。
家に帰ってきたら、まずは宿題をやる。
終わったら遊びに行ってもいいというルールです。
子どもは早く遊びに行きたいから、頑張ります。
まずは宿題をやらなくちゃ!という意識が働きます。
友達との約束で、そうしてもすぐ行かなくてはいけないとか、事情がある場合は、子どもとよく話し合って、「帰ってきたらすぐやる。必ずやる。」といったルールを追加することも考えられます。
この場合、遊びから帰ってきたら必ずやらせること。もし、できなかった場合には、次からは認めないなど、徹底しましょう。
3.宿題をやらないと、おやつなし。
普段からおやつを出しているご家庭の場合は、おやつをルールの中に取り入れてもいいでしょう。
ただし、宿題が終わった時に「頑張ったからごほうびね」と、いつも以上に豪華なおやつにしたり、量を増やしたりといったことはせずに、あくまでいつも通りのおやつを出すようにしましょう。
宿題をやることで、いつも以上の生活ができるパターン
宿題をやらなくても「プラマイゼロ」、宿題をちゃんとやったら「プラス」の状態になる方法です。
この方法は、一時的にはとても効果がありますが、なかなか「習慣化」しません。
普段からこの方法で取り組んでいると、要求がどんどん上がり、上がりきったところでやらなくなってしまうことが多いです。
例えば「夏休みの宿題」とか、学年末のテスト前とか、ここぞ!というときにだけ使ってほしい方法です。
または、とにかく宿題をやらない子に、最初の取っ掛かりとして使う(本当に最初だけ)方法としてもアリかと思います。
また、先に紹介した「宿題をやることで、いつも通りの生活ができるパターン」と組み合わせて使ってほしいです。
4.宿題をやったら、プレゼント。
子どもが欲しい物をプレゼントするという方法です。
マンガや本、文房具、おもちゃなどいろいろあると思いますが、あまり高価なものではなく、ちょっとプラスしてあげられる程度の物がいいと思います。
この方法は、続けていくうちに、要求がどんどん上がっていきます。最初に高価なものをプレゼントしてしまうと、その後はそれ以上に高価なもの(いいもの)でないと、子どもはやらなくなってしまいます。
5.宿題をやったら、どこか遊びに連れて行ってあげる。
子どもが遊びに行きたいなあと思っているところに連れて行ってあげる。
例えば水族館、動物園、映画館、テーマパークなど。
(今はコロナ禍ということもあり、なかなか行きづらいかもしれませんが…)
宿題をやる時間や場所を決める
こちらは、比較的宿題はやるんだけど、ダラダラしてしまうとか、つい忘れてしまうといった子に合う方法です。
6.宿題をやる時間を決める。
子どもと話し合って、宿題をやる時間を決めます。
その時間を1日のスケジュールの中に組み入れ、「習慣化」させます。
時間を決めることで、「いつ宿題をやろうか」という心理的負担を解消してあげます。
「後でやろう」とか、「面倒くさいな」と思っていても、時間が決まっていれば「やらざるをえない」ので、変に考える必要がなくなります。
基本的には毎日同じ時間(または同じ部分)に、宿題をやる時間を設定し、それを確実に実行します。
親は見ているだけで十分です。
余裕があれば、一緒に見てあげたり、取り組んだりできると効果的です。
7.宿題をやる場所を決める。
どこで宿題をやるか、場所を決めます。
自分の部屋へ行ってやるのか、リビングでやるのか。
リビング学習が効果的だということが最近ではよく言われていますね。
東大生の83%がリビングで学習をしていたというデータもあります。
場所を決めることで、「どこで宿題をやろうか」という心理的負担を解消してあげます。
宿題に取り組んだら、とにかくほめること!
子どもが宿題に取り組み始めたら、とにかくほめること!
ポイントは、「取り組み始めたら」です!
「ちゃんと始められたね。」
「約束を守れてえらいね。」
人間、初めの一歩がなかなか出なくても、出てしまえば結構できるもんです。
掃除するのは面倒くさいけど、ちょっと始めたら細かいところまで気になってきれいにしちゃった…なんて経験、ありませんか?
それと一緒で、宿題も取っ掛かりさえできれば、その後は進むものです。
また、もちろん終わったときにもほめてあげてください。
そして、気持ちよく「ゲーム」なり「遊び」なりさせてあげてください。
親も子どもも、気持ちよく宿題が終わったという経験を積み重ねることで、習慣化していけますよ!
(参考)
東大生の83%がリビング学習。成績が上がる脳科学的なワケ (ダ・ヴィンチニュース) (line.me)
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