こんにちは。元公立小学校教員歴15年の、さとさとです。
おもちゃやゲームを買ってあげるにしても、「ただ遊ぶだけじゃなく、ついでに知育にもなればいいな!」と思うことはありませんか?
そこで、今回は頭を使うおすすめの知育ゲームの中から、特に「眼」をよく使うものをご紹介します。
もちろん、大人も楽しめますよ!
また、なぜ「眼」を使うことで、頭が良くなるのかについてもお伝えします。
1.眼を鍛えると、記憶力や集中力が上がる。頭の回転がはやくなり、感情のコントロールができるようになる。
眼を鍛えることで脳を活性化させる代表的なものとして、ビジョントレーニングという考え方があります。
ビジョントレーニングは、欧米諸国では80年以上も前から歴史があり、子どもの注意欠陥多動性障害(ADHD)や学習障害(LD)、読み書き障害(ディスレクシア)など発達に課題がみられる子どもたちの改善・克服などに活用され、取り組まれている発達支援の実践プログラムです。またこのトレーニングは課題を抱える子どもだけではなく、健常者にとっても視空間認知能力を高め、動体視力や判断力などの身体能力の向上もできるため、アスリートやプロスポーツ選手の能力発揮に用いられています。
からだの情報源である「眼」は、脳の活動全般に多大な影響を与えます。よって、眼は脳の一部が外に出ている器官であるといえます。
ビジョントレーニングでは、この眼の諸機能(視覚機能)を鍛えることによって、脳を活性化させ視空間認知能力を向上させるとともに、人が本来持つ集中力・判断力・情報処理能力など、様々な能力を高めていきます。一般社団法人 日本ビジョントレーニング普及協会(https://1vision.jp/about/)より引用
つまり、眼を鍛えることは、脳を活性化させ、集中力や判断力、情報処理能力を養います。
さらに、脳の中でも特に前頭前野が刺激されることで、感情をコントロールする力も培われます。
2.オススメの「眼を使う」知育ゲーム
1.ナインタイル(NINE TILES)
対象年齢は6歳以上となっていますが、4~5歳からでもできると思います。
少し前に、ナゾトレ東大生、松丸亮吾さんが推薦していると話題になりましたね。
このゲームは、とにかく頭も使うし眼も使う!
ルールは、お題カードと同じになるように9枚のタイルを並べればOK!という、とってもシンプルなもの。
しかし、タイルは両面に図柄があるので、タイルを表や裏にひっくり返しながらそろえなくてはなりません。
さらに、順番などはなく、みんな一斉に始めていち早くそろえられた人が勝ちなので、眼と頭はフル回転!
自分のタイルとお題カードを見比べて、タイルの表と裏を見て…と、とにかく眼(視る力)を鍛えることができます。
また、タイルの表と裏の図柄を覚えておく記憶力や、どのように並び替えたらいち早くお題の通りに並び替えられるか頭の中で創造する力、理論的に判断する能力も育てることができます。
大人と子どもで勝負するときには、お題カードをめくってから並び替え始めるまでの時間のハンデを設けて勝負することで、お互いに遠慮なく全力でできるところもいいですね。
また、3歳の娘も少しずつ慣れてきて、娘スタート→10秒後、息子スタート→10秒後、僕スタートでいい勝負になっています。
親も全力で楽しめるのでオススメです!
お子さんがポケモン好きなら、より興味をもって取り組めるのではないでしょうか。
ちなみに、このナインタイル、1セットで最大4人まで楽しめますが、2セットあれば最大8人まで同時に楽しめますよ。
2.ドブル(Dobble)
対象年齢は6歳以上となっていますが、こちらは3歳ぐらいからでもできると思います。
「世界のボードゲーム」ランキングで1位になったこともあるゲーム。
上の写真はポケモンバージョンのドブルです。
このゲームは、眼をよく使います。
ルールは、2枚のカードの間に共通するマークを探すこと!という、こちらもシンプルなもの。
1枚のカードには8種類のマークが描かれていて、そのうちたった1つだけ共通するマークがあるのでそれを探して当てます。
やってみると意外に探すまで時間がかかったり、なかなか見つけられなかったりと、大人でも楽しめます。
ちなみに、上の写真ではピカチュウだけが共通していますね。
ドブルは、純粋に眼(視る力)を鍛えられます。
ルールとやり方もとてもシンプルなので、小さい子でも一緒にできますよ。
ポケモンバージョンはこちら↓。
ドブルが1枚のカードに8種類のマークが描かれているのに対して、ドブル・キッズは1枚のカードに6種類のマークが描かれています。
対象年齢は4歳からとなっています。
3.ウノフリップ(UNO FLIP!)
対象年齢は7歳以上となっていますが、5~6歳くらいからでもできると思います。
「ウノ」という名前がついているように、基本的なルールは皆さんご存じ「ウノ」と同じです。
ただし、この「ウノフリップ」は、カードの表面と裏面の両面に数字や記号が書かれています。
フリップ(FLIP)とは、「反転させる」という意味です。
ゲームの途中で「フリップカード」というカードが出たら、全てのカードを裏返してゲームを続けます。
ウノというゲーム自体が、場に出ているカードや自分の手札のカードを交互に「視る」ことで眼がよく動きます。
それに加えて、このウノフリップは、自分や相手の手札の裏面まで視ることでより眼を鍛えることができます。
戦略的にも、自分と相手のカードの裏面まで気にする必要があり、より頭を使います。
また、裏面は「ダークサイド」といって、通常のウノよりも強力なカードがたくさんあります。
例えば、
「ダークドロー5」…次の人に5枚引かせる
「ダークスキップ」…自分以外の全員をスキップする(すぐ次に自分の番になる)
「ダークカラーワイルド」…出した人は好きな色を言い、次の人はその色が出るまでカードを引く
など、スリルがあって盛り上がること間違いなし!
3.まとめ
今回は、「頭を使う+眼を使う」オススメのカードゲームを3つご紹介しました。
ニンテンドースイッチのようなテレビゲームも楽しいですが、こういったアナログなゲームを家族みんなでやるのも楽しいですよ。
また、勝負している中で、相手の行動や表情を見ながらコミュニケーションが取れるのもアナログのいいところですね。
コロナ禍でおうち時間が増えている今、せっかく遊ぶならついでに頭も鍛えませんか?
(参考)
一般社団法人 日本ビジョントレーニング普及協会
https://1vision.jp/
ゲームが勉強に役立ったと話す東大生・松丸亮吾が「これはダメ」というゲームとは? AERA dot.
https://dot.asahi.com/aera/2019032700079.html?page=2
大人も夢中 「世界のボードゲーム」ランキング NIKKEI STYLE
https://style.nikkei.com/article/DGXZZO48717320S2A121C1000000
【ゲーム紹介】『ウノフリップ(Uno Flip)』裏返るとHARDモードに!? ボードゲーム専門ブログ「ぼくとボドゲ bokubodo」
https://boku-boardgame.net/uno-flip